病院にて 掃除のおばさん

昨日、病院へ父を迎えに行った時のこと。
トイレに入って、用を足してドアを開けたら、掃除のおばさんが「大丈夫ですか?倒れませんでしたか?」と聞いてくる。
わたしは「?」となり、そっけなく「大丈夫です」と過ぎてしまうと、隣に入っていた腕を包帯でぐるぐる巻きにしているおばさんがでてきた。
もっていた杖を落として、バタン!という音がでたらしい。
それがわかると掃除のおばさんが、「よかった。倒れてなくてよかった。」「奥さん、なんにもなくてよかったよお」と、心からほっとして喜びの言葉をかけている。


ほんとうに優しいし、人として上質であると感じたのだ。

病院という環境だから、そんな場面もあっ鷹もしれない。
掃除の仕事という契約を越えて、看護士、介護士の役割を自ら受けもっている。
そのように自然と、素直に育くまれるこころとはなんだろう。
美しい。