令和元年五月一日 持統天皇の歌

今日から令和元年。
天皇が即位された。
生前退位をされた前天皇(上皇)。

その深い考えに今さら気がついた。

驚きと敬意。感謝だ。

 

時代が変わる。
あたらしい時代の幕開けという明るくエネルギッシュで希望に満ちていた今日。
生前退位がもたらしたインパクト。

深くわたしたちの中にも根付き、令和の時代を生きてゆけますように。

 

昭和、平成と繰り越しの問題もある。
今日を人生の谷間にいて、あるいは苦しみの中にいて迎えた方もいらっしゃるだろう。
さまざまな痛み、苦しみ、悩みに、見える手見えない手が添えられますように。

ひとりひとりが輝く世になりますように。


春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山
持統天皇

 

3日から奈良へ出かけます。
憧れの持統天皇の歌を万葉集より。
百人一首で知られた歌だけど、百人一首の歌はリバイバルで、当時の流行の調べにアレンジをしている。

元歌はすごいリアル。
目の前に衣が干されている。
白と新緑の緑の鮮やかさ、なんとなく湿気さえ感じる。
天の香久山は当時は神事をする場所だったらしい。
春から夏へ、それはまるで時代の到来のようで、天皇の力の充実も伝わってくる。

 

あたらしい天皇皇后に祝福がありますように。

ながいながい準備や時間を費やし

ふかいふかい悲しみに向き合い

そのすべてがこれからの糧となり

神々と人々と寄り添う力となりますように。

 

共に時代を歩んでゆきます。